
ライブハウスから“うちでライブをしませんか?”という連絡が来ました。出演するには“チケットノルマ”があるとのこと。ライブハウスでライブをしたことが無いのですが、出るべきでしょうか?
こんな疑問をあなたはお持ちではないですか?
ライブハウスに出たことがなければ、ライブハウスからの“やって欲しい”というお誘いは嬉しかったりします。しかし、ライブハウスにしてみれば、それは通常の営業行為の場合がほとんどだったりします。
“あなたの才能に惚れ込んで”ということであれば、出演料を提示してくるか、チケットノルマ無しなど、あなたにとって良い条件で話を持ってきます。
本記事を読んで頂くことで、チケットノルマで疲弊したり、損することなく、ライブハウスとの正しい付き合い方がわかって頂けるかと思います。
下記の内容について解説をします。
記事の内容
- 【知れば損しない】ライブハウスってどんなとこ?ライブは計画的に
この記事を書いている僕は、2010年から10年に渡り、音楽活動でご飯を食べ、「中野サンプラザ」、「赤坂BLITZ」でのワンマンも実現してきました。
正直、僕自身、ライブハウスでの“ブッキングライブ”というのはあまり好きではなくて、音楽活動をはじめた頃から見ても、お付き合いで2~3度あるだけで、ほとんど出たことがありません。
ライブハウスでライブをしたことはもちろんありますが、その際は、ノルマの無い条件であったり、ライブハウスを自分で貸し切りで借りてました。好きな仲間に声を掛けてチケットノルマを課さずに企画したりもしてました。
本記事は、ライブハウスとはそもそもどんなビジネス形態のところであるのかや、出るならちゃんと意味を考えてやった方が損しないですみますよということについて書いてみます。
【知れば損しない】ライブハウスってどんなとこ?ライブは計画的に
ライブハウスとはどんなところか?、音楽活動の中で、ライブハウスとどう付き合えばいいか?
下記について解説します。
- ライブハウスってどんなとこ?
- ライブハウスの”やって欲しい”は通常の営業
- 今の時代、ライブハウスに出なくても音楽活動は出来る
- 目的をちゃんと決めることが大事
順番に解説します。
ライブハウスってどんなとこ?
ライブハウスとは、ライブと飲食を提供するお店のことです。飲食代と、箱貸し料金又は、ブッキングライブの“チケットノルマ”などで成り立っています。
有名なところでは「BLITZ」や「ZEPP」などもライブハウスですし、各街にも10数名程度の小規模なキャパから、100名を超えるキャパの箱まで色々あるかと思います。
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街のライブハウスの主な収入源は、ブッキングライブのノルマと、アーティストが集客したお客さんの飲食代です。「箱貸しビジネス」として成り立っているライブハウスにとって、チケットノルマで売上が確保できるブッキングは、大切な営業活動でもあります。
固定費、機材費、人件費などの捻出のほか、防音工事など、設立するのに多額の費用も必要としますので、チケットノルマや飲食代で売上を得て、回収していくのがライブハウスのビジネスモデルです。
ライブハウスの”やって欲しい”は通常の営業
メインは箱貸しビジネスですので、使ってくれる人がいなければ商売が成り立ちません。“やって欲しい”と声を掛けてきてくれますが、それはお店にとっては日常の営業活動です。
出演に興味があるのであれば、チケットノルマの有無や条件など、ちゃんと確認して、あなたのメリットが見えた場合にやれば良いのかなと思います。
例えば、あなたが呼べるお客さんが10人なのに、チケットノルマが20枚あるような場合であれば、頑張ってまで出る意味はないかなと僕は思います。趣味の活動であれば別ですが。
更に言ってしまうと、10人呼べれば充分「黒字化」出来るので、“もったいない”と僕なら思います。黒字化させた利益で更に音楽活動をプラス化させていけるので。
下記参考記事で「黒字化」の方法について詳しく書いているので、読んでみて下さい。
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今の時代、ライブハウスに出なくても音楽活動は出来る
昔は音楽を表現できる場所というのが限られていたため、ライブハウスに出るというのは、ミュージシャンなら必ずと言っていいほど通る道でした。
今の時代は、インターネットで音楽を発信出来る場所もありますし、ライブ配信も簡単にすることが出来ます。またそれらを有料化できる仕組みも出来てきています。
ライブをやりたいなら、ライブハウス以外でも、スペースマーケットなどでも空きスペースを安く見つけられますし、飲食店などでもライブを提供するお店などあり、出演者を探していたりもします。
下記記事も参考になるかと思いますが、音楽活動の方法については選択肢が非常に増えています。
経営者側には厳しい時代かも
音楽活動の選択肢が増えている現代。これまでの様な“箱貸し”感覚では、今後はより厳しい時代になっていくのではないかと思っていたりもします。
お店自体が発信力を高めて、具体的なアーティスト支援であったり、“共に盛り上げていく”など、より“アナログ的”な感覚や、共存意識を持ってるお店だけが生き残っていけるのかなと思ったりもします。
目的をちゃんと決めることが大事
“ライブハウスに出ることが悪い”というわけではありません。「集客」というのは音楽活動で必ず直面することですし、ノルマ意識は大事な要素です。
大事なのは、“なぜライブハウスでのライブに出るのか”?
ライブハウスが誘ってくる意味を正しく受け取り、あなた自身が“ちゃんと目的を決めて行動をした方が良いですよ”と思います。
ちなみに僕だったら、
- チケットノルマのあるライブには出ない
- お店側も一緒になって集客したり盛り上げる意欲がある場合にしか出ない
- ブッキングなら、自分のプラスになる相手だと思えなければ出ない
といった感じです。
あなたのお客さんは、ライブハウスを儲けさせる為ではなく、あなたの活動に価値を感じてくれたり、応援する為にお金を出してくれてる訳です。お店側の意図や行動が、お店のビジネスメリットだけであるならば、僕なら空きスペースやカフェなどを安く借りて、自分でライブを企画します。ミュージシャン仲間達とライブイベントを企画すれば同じですし、応援してくれる人達の意にも沿うのかなと考えたりします。
“目的無き行動”は無意味になってしまうことも
活動を頑張ることは大事ですが、何のためにそれをやるのか?を決めて動かないと、せっかくの頑張りも無意味になってしまうことがあります。
その行動をすることで何を得る事が出来るのか?学びや、経験、知識になり、自分の成長に繋げられるのか?そんな観点から考えて動くのも大事かなと思います。
まとめ
『【知れば損しない】ライブハウスってどんなとこ?ライブは計画的に』というタイトルで、ここまで書いてきましたが、本記事をまとめると下記の通りです。
まとめ
- ライブハウスの主な収益源は飲食代と箱貸し料金。出演者のブッキングは通常の営業活動
- 今の時代、音楽活動はライブハウスじゃなくても出来るスペースはたくさんある。インターネットでも出来る。
- なぜそれをやる必要があるのか?といった、行動の目的をちゃんと決めて考えた方が後々に繋がっていき易い。
上記の感じとなります。
ライブハウスが悪いところということは決してありません。音楽好きが集まる場所であったり、業界関係者とのコネクションがあったりするお店もあるなど、メリットはあります。
ただ、ライブハウスも当然ビジネスですので、そこをちゃんとわかった上で付き合っていく事が大切かと思います。お互いのメリットが合わなければいつか縁がなくなってしまうことにも繋がるので。
本記事が、あなたの音楽活動の参考になれば何よりです。
