
アルバムを作りたいと思っているのですが、だいたいの製作期間や、製作に必要なことを教えてもらいたいです。
あと、製作したものを売る為にはどうしたらいいかも教えてもらえたら嬉しいです。
こんな疑問を、あなたはお持ちではないですか?
本記事では下記の内容を解説します。
記事の内容
- CDアルバムの製作~販売までの流れ&期間
- 完成したアルバムを一枚でも多く売る為に必要なスキル
本記事の内容は、僕自身がレーベルを設立し、実際にアルバムを製作して発売をするまでにやってきた流れをまとめた内容になります。
僕の詳しいプロフィールについてはこちら。
記事の内容に関して、参考になるかと思います。
CDアルバムの製作~販売までの流れ&期間
アルバム製作の流れと、製作に掛かる日数について、具体的に解説します。
- 楽曲制作・レコーディング
- ミックス・マスタリング
- ジャケット製作・CDプレス
- 全体の流れの確認&完成までの日数
順番に解説します。
楽曲制作・レコーディング
最初に、収録楽曲を決める必要があります。オリジナル曲を収録するのか、カバー曲を収録するのか。
オリジナルでも、カバーでも、JASRACの管理楽曲であった場合には、使用申請をして使用料を納める必要も出てきます。
収録楽曲が決まったら、レコーディング作業へ進みます。
あなたがバンドで活動をしているのだとしたら、
- レコーディングスタジオを押さえる
↓
- 各楽器パート(大抵の場合ドラム、ベースのリズム楽器から順に)レコーディングをしていく。
↓
- 最後にボーカル収録
というのが一般的な流れです。
DTMで打ち込みした音源が既にあるのであれば、ボーカルのみ、スタジオで収録するという流れになるかと思います。(最近は自宅でボーカルRECするDTMミュージシャンも増えてるようです。)
僕の楽曲製作~レコーディングまでの流れ
僕自身の具体例を書くと下記の通り。
- ギター弾き語りの簡単なデモ音源を製作
↓
- アレンジャーに送り、編曲とカラオケの製作を依頼
↓
- 完成したカラオケ音源を、クリエイターさんの所に持って行き、ボーカル収録
↓
- ボーカルデータを再びアレンジャーへ送り、ミックス・マスタリング
という流れで作業をする事が多いです。
ミックス・マスタリング
レコーディングが完了したら、次はその音源に、「ミックス」、「マスタリング」という作業を施すこととなります。
ミックスですること
- 音の定位の調整(ステレオ出力のL,Rのバランス)
- 楽器やボーカルの各音域の調整(EQ処理)
- 音の拡がり方、奥行き感、ノイズ除去、音圧の調整など、エフェクト処理やコンプ処理
などを施し、聴き易い音質に整えます。
次に、ミックスで整えた音源に、”マスタリング”という作業を施します。
マスタリングですること
- 最終的な音圧調整
- 音割れを防ぐためのリミッター処理
- 収録曲の曲間の秒数決め など
ミックス、マスタリングの作業を経て、“マスター音源”を製作します。
収録曲数や、完成度へのこだわり、作業量にもよってくるかと思いますが、
ミックス、マスタリングに掛かる期間10曲収録のアルバムで、早くても14~20日前後といった感じ。
ただ、これに関してはこだわりを持つとキリが無くて、修正や手直しなどあると、もう少し掛かることもしばしばだったりします。
ジャケット製作・CDプレス
CDパッケージの製作の為に、ジャケット製作もする必要があります。一般的にアルバムの場合は、8Pのジャケットになることが多いかと思います。
写真ジャケットであれば下記の手配をする必要があります。
- カメラマン、ヘアメイクの手配
- 撮影スタジオの手配(屋外撮影なら必要なし)
イラストのジャケットであれば、Adobe Illustratorなどを使って自分でデザインをするのか、それともプロのイラストレーターに依頼をするかなど、段取りをする必要があります。
デザイナーを探すなら
- スキルのフリマ【ココナラ】
曲順を決めて、歌詞もジャケットに載せると思うので、誤字脱字が無いかのチェックも必要です。
「マスター音源」と、「ジャケットデザイン」が完成したら、CDのプレス業者へ注文をして、CDプレスをしてもらう流れになります。
「CDプレス業者」と検索してみれば、様々な業者が出てくると思います。
その時に間違えないようにするのは「CDコピー」ではなく「CDプレス」で発注する事。流通を通して販売しない(CDショップで販売しない)のであればコピーでも問題はないですが、タワレコやHMVなどでの取り扱いをするのであれば、必ず「CDプレス」で注文して下さい。
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CDプレスを業者に発注すると、だいたい1週間~10日程度で製品が完成してくるかと思います。
全体の流れの確認&完成までの日数
ここまでの流れをもう一度簡単に整理すると、下記の通り。
- 収録曲の決定
↓
- レコーディングスタジオを手配
↓
- 楽器パート(通常、ドラム、ベースから)のレコーディング
↓
- ボーカルレコーディング
↓
- ミックス、マスタリング処理を施す
↓
- 「マスター音源」完成
↓ (ジャケット製作工程へ)
- カメラマン、ヘアメイク手配
↓
- 撮影スタジオ手配(屋外撮影なら必要なし)
↓
- ジャケットデザイン(表紙や歌詞など。自分でデザインするか、デザイナーに依頼)
↓
- 「ジャケットデザイン」完成
↓
- CDプレス発注(1週間~10日ほどで納品)
といった感じです。
10曲収録のアルバムを製作しようと思った場合、レコーディング~製品完成までのトータル期間としては下記の通りの結論となります。
結論最低でも、1ヶ月半~2ヶ月は見込んでおいた方が良いかと思います。
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完成したアルバムを一枚でも多く売る為に必要なスキル
せっかく時間を懸けて作ったアルバム。一人でも多くの人に聴いてもらいたいですよね?
販売するのに必要な下記スキルについて少し解説してみようと思います。
- 営業力
- コミュニケーション力
- 行動力
順番に解説します。
営業力
どんな仕事でもそうですが、物を売るという行為に「営業力」は必須タスクとなります。
ただ闇雲に”買って欲しい”ばかりでは買ってもらうことはまず出来ません。お客さんのニーズに合わせた「キャッチコピー」や「販売戦略」を考えられなければ、気持ちばかりが空回りに終わることが多いです。
顧客心理やセールスの基本を学ぶのも必要。音楽に限らず、”物を売る”というのも「技術」なので勉強して損は無いと思います。
顧客心理やセールスを学ぶなら、下記はオススメ。これ一冊だけ読んでおけば、「顧客心理」や「セールスコピー」、「マーケティング」についてはある程度カバーできると思います。
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コミュニケーション力
何もしないでも物が売れるのであればそれに越した事はないですが、現実的にそれは不可能。必ずPRをする必要性が出てきます。その時必要な能力に「コミュニケーション力」があります。
人が“物を買う”という行動を起こすのは「信頼」が生まれてから。その信頼を作るのにコミュニケーションというのは必須タスクです。
音楽コンテンツを販売するには、音楽自体ももちろんですが、あなた自身に高いコミュニケーション力や魅力があれば、更にお客さんに買ってもらえる可能性は上がっていきます。
行動力
一番重要なスキルは「行動力」です。これが無い人は何をやっても絶対に上手く行きませんし、これが人並み外れていれば、ほぼ間違いなく結果は伴ってきます。
先日TVを見ていたら、Gacktさんが出演されていて、
まだ全然売れる前に「50名」の女性に自分の夢を語り、金銭的にサポートをしてもらっていた
というお話をされていましたが、それ自体も凄いと思いましたが、その50名を見つける為に1万人には声を掛けたと言われてたことに、本当のすごさを僕は感じました。
それこそ”桁外れの行動力”。成功確立0.5%です。その行動力があるからGacktさんは成功されたんだな。というか、成功して当然だなと。
行動量は絶対に裏切りません。僕自身、ものすごく勇気をもらえた話でした。
あなたも、せっかく時間を懸けて作ったCDを、一人でも多くの人に届ける事ができるよう、とことん行動をしてみて下さい。
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最後に
『CDアルバムの製作~販売までの流れ&期間について【具体的に解説】』というタイトルで、ここまで記事を書いてきました。
心に響く音楽、印象的なジャケットを製作して、一人でも多くの音楽ファンの方に、あなたの魂の篭った作品が届くことを願っています。
とことんやれば、必ず成果はついてきます。
本記事が、あなたの参考になってくれていたら何よりです。