
自分のCDを、大手のCDショップや、ネット通販で買える様にしたい。全国発売したい!そのやり方を教えて欲しい!
こんな疑問を持ってたりしませんか?
“歌手デビューしたい。CDを作って全国発売したい。だけど・・・レコード会社や芸能事務所に所属してるわけでもない・・・”
こんな悩みを抱えてる人もいるかと思います。
しかし、今や、そんなことで悩む時代ではありません!
CDの全国発売は、誰でもできます!
この記事では、僕自身が、CDを全国流通でリリースした方法を書いてみようと思います。
CDの全国発売は、レコード会社や会社組織に所属しなくても、個人でも出来ちゃいます。
あなたの作ったCDが、有名ミュージシャン達と同じ様に、タワーレコードやHMVなどのショップ、Amazonなどのネットで、お客様にお届けできるようになります。
既に音源があれば、最短で3ヵ月後には発売可能です。(もっと早くも出来ますが、販促活動などのプロモーション上、オススメしません。)
条件によっては、メジャーレコード会社の流通も使えたりします。
つまり、“メジャーデビュー”と言って宣伝できるやり方もあります。(厳密には流通を借りるだけで、少し違う気もしますが、このパターンの人、ちょくちょく見かけます・・・(笑)。)
参考までに、そちらの方法についても、少し触れてお伝えします。
また、CDを全国発売することによってのメリットや、実はメリットが大きい、全国流通以外の販売方法についても書いてみたいと思うので、あなたの音楽活動にとって、何かヒントになれば。
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、2010年にインディーズの自主レーベルを立ち上げて、音楽活動で10年間、ご飯を食べ続けてきました。
現在も、ライブ活動や、カラオケなどからの著作権印税(微々たるものですが・・・)、CDやグッズなどの物販などで収入を得ています。
本記事でご紹介する方法で、CDを全国流通し、インディーズ全国CDチャートで有名アーティストを抑えて、売上「首位」(新星堂調べ)も記録し、Yahoo!ニュースや東京新聞などにも取材記事が掲載されました。
余談ですが、デビュー当時のアーティスト活動名は「HiRo」でした。
しかし、EXILEのHIROさん、島袋寛子(hiro)さん、安田大サーカスのHIROさんなど、「HIRO(ヒロ)」がたくさんいて、ネット検索で埋もれてしまうので、現在は本名に戻してます(笑)。
話が若干それてしまいましたが・・・
本記事では、僕自身の経験をもとにまとめていますので、再現性の高い内容になっていると思います。
是非、参考にしてもらえれば。
3ヵ月でCDデビュー。全国流通させる3つの手順
今回は、既にレコーディングを終えて、ミックス、マスタリングまで仕上げた音源があるという前提で解説をしていきます。
ちなみに、音源の製作がまだということでしたら、下記記事も参考になるかと。
全国のCDショップで販売できるようにするまでの流れは、下記の通りです。
- 流通会社(ディストリビューター)と契約する
↓
- CDを製品化する
↓
- 発売スケジュールを決める
大まかに言うと、やることは、この3点のみ。
順に解説していきます。
流通会社(ディストリビューター)と契約する
あなたのCDを、CDショップで買えるようにするには、まず、流通会社(ディストリビューター)と契約を結ぶ必要があります。
流通会社とは、全国のCDショップに販売網を持つ、いわば「問屋」さんです。大手のCDショップはこの流通を通さずに、個人的に商品を持ち込んでも、置いてくれる事は、ほぼないです。
メジャーレコード会社の所属ではなく、個人で活動の場合、“インディーズ”として活動することになりますが、インディーズ作品を取り扱う流通会社としては
などが主に挙げれられます。
ちなみに、ダイキサウンドは「ゴールデンボンバー」と契約をしてたり、他の会社も、有名どころのバンドやアーティストなどが、現在も利用していたりします。
契約は「無料」で個人でも可能
流通会社との契約は、基本的に、個人でも無料で契約できます。
会社によっては契約審査があり、音源や、ビジネス計画書などの提出も求められる事も。その辺りも頭に入れて準備しておいた方が良いかも知れません。
ちなみに僕は ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション とディトリビューター契約をしています。今はわからないですが、2010年当時はそんなに細かいところまで審査はなかったような気がします。
メジャーデビュー?メジャーの流通を使えることも
最近では、大手レコード会社も、条件次第で独自にディストリビューションシステムを提供しています。
初期費用や、手数料、法人契約など、各社によって対応の違いはありそうですが、これを利用することで、”メジャーデビューしました”という形を取る人も、実は意外と多かったりします。。。
下記記事でも、システムを提供しているレコード会社のリンクなど掲載して、話題に触れていますので、興味があれば参考にしてみてください。
流通会社との契約は、全国発売するうえで絶対必要なので、まず先に動きましょう。
【参考】
「ディスクユニオン」では、個人の自主制作での作品(CD-RやDVD-RなどでもOK)の委託販売もしている様です。僕は利用した事はないですが、こちらであれば、流通会社を通さなくても、「CDコピー」でも小売店販売が可能かも。
CDを製品化する
流通会社(ディストリビューター)と契約をしたら、発売に向けて、CDをプレスし、製品化させる必要があります。
CDの製品化は業者に発注することで簡単にできます。ネットで「CDプレス会社」と検索してみたらすぐに見つかるかと思います。
ちなみに僕は、これまでの全国リリースのCDは、すべて ミュージックバザール さんを利用させてもらってきました。
製品化の価格相場ですが、4Pフルパッケージ(ケース、ジャケット、バックインレイ、帯、包装)の1,000枚プレスで、10万円前後が平均的な価格かと。
最近では、もう少し安価で請け負ってくれる業者もありそうです。
納期ですが、注文してからだいたい1週間~10日ほどかと。
製品化の際の注意点ですが、
「CDコピー」ではなく、必ず「CDプレス」でパッケージ化してください。
「コピー」でのパッケージ化の方が費用は安く抑えられるのですが、流通会社に取り扱ってもらえないので注意が必要!
一般のCDショップで出回っているほぼ100%が「プレスCD」となっています。コピーと比べて「プレスCD」は品質がよく、エラーも発生しずらく、製品に適しているなどの理由があり、そうなっているようです。
注文の際は、くれぐれも注意して下さい。
ジャケットデザインが必要
CDの製品化をする際には、ジャケットデザインをして、CDプレス業者にデザインデータを送る必要があります。
あなたがデザインソフトを使えるのであれば、自分でやってしまっても良いのですが、難しい場合、プロの方にお願いするのが良いかと。
デザインデータはAdobe Illustratorで作成のデータを送るのが一般的だったりします。あなたがIllustratorを使えない場合は、プロにお願いをした方が良いかと思います。
デザインをプロにお願いをする際、例えば、「ココナラ」などを利用して、デザイナーさんやイラストレーターさんを見つけることで、通常より安価で請け負ってもらえることもあるかと。
- スキルのフリマ【ココナラ】
ちなみに僕は、デビューシングルは知人のイラストレーターの方にお願いし、2ndシングルはカメラマンさんに撮影をお願いし、歌詞などのテキストデータはIllustratorで自分で対応しました。
“人は目からの情報が、物事を判断する時に大きな影響を与える”と、脳科学の世界でも言われてたりもします。
初めてのCD全国流通。プロの方にデザインを依頼して、思わず“ジャケ買い”してしまいたくなる様な、素敵なジャケットで勝負をすることをオススメします。
JANコードが必要
全国流通をしてCDショップで販売をさせるには、JANコード(バーコード)が必要となります。
商工会議所へ行くと1万円程度で独自のJANコードを発行してくれますが、CDプレス業者でも発行してくれる場合もありますし、流通会社でも対応してくれることもあるので確認すると良いかと。
JANコードは、CDの帯やバックインレイのデザインに入れることになります。最悪、JANコードを入れ忘れてしまっても、流通会社でシール対応もしてくれる場合があるので、確認してみてください。
CD製品化の流れ
CDの製品化の流れについてまとめてみると、
- レコーディングをした音源を用意する
- ジャケットや帯などのデザインを考える(プレス業者のサイトにデザインのテンプレートがあったりするので利用すると良いです)
- JANコードを取得する(流通会社で対応できる場合もあるので確認)
- 「CDコピー」ではなく、「CDプレス」で注文する
こんな感じです。
発売スケジュールを決める
ディストリビューターと契約をし、CDを製品化したら、発売スケジュールを決めることになります。
新譜CDの発売については、発売日より3ヶ月前位に、各小売店などにリリース情報を流すのが、一般的なスケジュールの流れという感じになってます。
ですので、発売したい予定日より3ヶ月以上前には、ディストリビューターと契約、CDの製品化をしておく必要があります。
ディストリビューターと契約し、発売日を決めて、リリース情報を登録することで、あなたのCD作品が全国流通で世の中に出て行く準備が完了することになります。
ディストリビューターが各小売店に新譜のリリース情報を配布します。それをもとに、小売店のバイヤーが興味のあるCDを仕入れたり、サンプルを取り寄せたりして、お店での販売対応を検討することになります。
プロモーションの期間なども考えると、発売予定日を決める際には、ある程度、余裕のあるスケジュール感を意識されておいた方が良いかと思います。
以上が、CDを全国発売するまでの流れになります。
- 流通会社と契約
- CDの製品化
- 発売スケジュールの設定
上記の3手順で、CDの全国発売が可能となります。
全国発売は、決して敷居が高いわけではなく、やろうと思えば誰でも可能なのが現代だったりします。参考にしてもらえれば。
ここからは、CDの全国流通で得られるメリットや、実は意外とメリットが大きい「直販」についても、参考として書いてみたいと思います。
CDの全国流通で得られるメリット
ここからは、CDを全国流通させる事によって、どんなメリットが得られるのかについて、少し書いてみようと思います。
得られるメリットについては下記の通り。
- 見ず知らずの人にもCDを届けられる
- 音楽活動の『仕事化』に繋がる
順に解説していきます。
見ず知らずの人にもCDを届けられる
全国流通で店頭でのCD販売ができるようになると、あなたのCDが、有名アーティスト達と共に、お店の棚に並ぶことになります。
そうなることで、知り合いや、既存のファンだけではなく、まだあなたを知らない一般のユーザーにも、あなたのCDを届けられるチャンスが生まれます。
ちなみに、ディストリビューターと契約をしても、新譜情報のパンフレットを流すだけで、基本的にCDショップへの営業まではしてくれません。営業はあなた自身で行う必要があります。
余談ですが、個人での音楽活動の場合、営業要素は必須スキルだったりします。
「営業スキル」や、「コミュニケーションスキル」は、人生において、あって困らないので、身につけておいた方がベターです。
本記事の内容とは少し違いますが、下記記事も参考になるかと思うので、あわせて読んでみて下さい。まちがいなくプラスになると思います。
試聴機に入れてもらえたらベスト
CDショップの棚に置いてもらえることが決まったら、「試聴機」に入れてもらえるかを打診するのもありかと。
お店側との交渉ごとにはなってしまいますが、決まれば、一般ユーザーに試聴してもらう事が出来、CD購入の可能性もグッと高まるので。
僕の例ですが、店頭販売が決まって、お店さんが「試聴機」で聴ける様にして頂けたり、店頭で特別コーナーを設けて頂くことが出来、CDの売上を伸ばす事が出来ました。
音楽活動の『仕事化』に繋がる
CDを全国流通し、お店でCDが買えるようになると、世間的には「プロの歌手」というイメージがもたれます。
プロという「肩書き」を得る事で、その後の仕事化にも繋げ易くなるメリットが生まれたりします。
- パーティーやイベントの際のゲスト(いわゆる「営業」っていうやつ)
- CDのキャンペーンや、インストアライブ
- メディアへの出演 など
もちろん、最初は売り込みは必要ですが、CDを全国流通で出してることは強みになります。
また、CDの売上枚数が伸び、セールスの実績を作る事で、更に仕事化に繋がりやすくもなります。
僕の例ですが、CDセールスが新星堂のインディーズ全国チャートで「首位」になり、取材の依頼が入り、Yahoo!ニュースなどに記事が掲載されました。翌年には立川市の成人式でのライブの依頼や、イベントでのライブ依頼を頂くなど、仕事の幅が拡がっていきました。
セールスを伸ばす方法や、セールスの実績を作る方法に興味があれば、下記記事もあなたの参考になると思うので、読んでみて下さい。
CDを全国流通させることで、仕事化に繋がりやすくなるのは、まちがいないです。
実はメリットが大きい。全国流通以外でのCD販売の方法
最後に、全国流通以外の、CD販売方法についても、参考までに書いておきます。実は、様々なメリットがあったりします。
主な方法としては、下記の通り。
- 無料オンラインショップの利用で、粗利90%
- eコマースを利用して、カード決済料「無料」
順に解説します。
無料オンラインショップの利用で、粗利90%
CDを全国流通で販売する意外に、BASEや STORES.jp
などの、無料オンラインショップのサービスを利用して、直接販売するという方法があります。
直接販売のメリットは、手元に残る売上が、流通を通すより多いというところです。
たとえば下記のとおり。
例)
- 流通を通した場合 ⇒ CD1枚の販売価格の50%ほどが、あなたの元に入るお金。
定価:1,000円のCDだと1枚あたり500円ほど。
- オンラインショップで販売した場合 ⇒ CD1枚の販売価格の90%ほどが、あなたの元に入るお金。
定価:1,000円のCDだと1枚あたり900円ほど。
CDの製作費や宣伝費、レコーディング代など、綺麗ごと抜きで考えた場合、“とにかくお金がかかる”というのも、CD発売のみならず、音楽活動全般にかかわる事実。
活動の資金面を考えた時、既に多くのファンを抱えている場合、直接販売の方が収入面ではプラス要素は大きいです。
eコマースを利用して、カード決済料「無料」
ホームーページ作成ツールなどについている、eコマースサービスのオプションプランを利用してオンラインショップを作り、CDを販売する方法もあります。
eコマースの場合、サービスを利用するのにオプション費用が発生する場合があるので、そこは検討の余地はあるかと思います。
無料オンラインショップに比べて、ページのデザインなど、自由度が高いので、オリジナリティを出したい人には良いかも。
決済手数料が掛からない場合も
無料オンラインショップサービスは、売上に対して数%程度の販売手数料が掛かる場合が多いですが、eコマースの場合、クレジットカード決済以外は掛からない場合もあったりします。そこはメリットと言えるかと。
独自販売のメリットは「顧客データ」を得られること
無料オンラインショップも、eコマースでのオリジナルショップも、自分で直接販売をする最大のメリットは、「顧客データ」を得ることが出来るということです。
どんなビジネスにおいても、「顧客データ」というのは、最大の情報。「宝」とも言えるものです。それを得ることができるのが、直接販売の“最大のメリット”と言えます。
全国流通とともに、長い目で見たときには、直接販売を視野に入れておくのも良いかも知れません。
余談ですが、顧客情報を収集できたら、セールスのご案内ばかりではなく、お得な情報などもお届けしましょう。そうすることで、お客様との信頼関係が出来あがり、活動のプラスになっていきます。
まとめ
『3ヵ月でCDデビュー。レコード会社なしでも全国流通できる3つの手順』というタイトルでここまで書いてきましたが、本記事のまとめは下記の通りとなります。
- 流通会社(ディストリビューター)と契約をする(発売予定の3ヶ月くらい前までに)
- CDの製品化は絶対に「CDプレス」で注文する
- メジャーの流通も、条件次第で利用できる(メジャーデビュー?)
- CDを全国発売することで『仕事化』に繋がりやすくなる
- CDがお店に並ぶ事で、見ず知らずの人にもCDを届けられるチャンスが生まれる
- 流通ではなく、「直接販売」も、実は多くのメリットがある
上記な感じです。
レコード会社に所属しなくても、自分の手で出来る時代です。
作品やコンテンツを生み出し、世の人々へ提供し、元気や癒しを届けることも「社会貢献」になると思っています。
本記事が参考となり、あなたの活動の後押しに繋がることが出来たら何よりです。
下記記事でも、あなたの音楽活動のプラスになるだろう記事をまとめてあります。是非参考に読んでみて下さい。
あなたの活動が、より前向きに進んでいくことを願っています。